金融業:銀行の国内DX事例
業務効率化やAIによるコスト削減、顧客満足度の向上等、日本の銀行DXの具体的な事例をご紹介

デジタル化が加速する国内の銀行DX

デジタルチャネルの拡充やデータ活用が進む
金融業界、銀行の国内DX事例をご紹介します

日本の銀行DXの課題

日本の銀行のDXは、海外と比べると大幅に遅れていると言われています。

一例として、デジタルバンキングにおける口座開設のスピードに注目すると、欧米やアジアの一部の国では、スマートフォンでの口座開設が数分から数時間程度で完了する場合があります。一方、日本では、口座開設には必要な書類の提出や確認が必要で、通常数日から1週間ほどの時間がかかります。

また、日本の銀行は、デジタル化に取り組む上での課題として、以下のような点が挙げられています:

  • レガシーシステムの更新が遅れている
  • データの利活用が不十分である
  • 新しい技術の導入に慎重である

これらの課題があるため、日本の銀行のDXは海外に比べ、遅れているという見方が一般的です。ただし、最近では、日本の銀行でもデジタル化に取り組む動きが強まっており、今後は徐々に差が縮まっていく可能性があります。

代表的な銀行のDX4施策

01
デジタルチャネルの拡充

スマートフォンやタブレットなど、顧客が利用しやすいデジタルチャネルの整備を進めています。口座開設や振込などの各種取引が、デジタルチャネルを通じて行えるようになっています。

02
AI・ロボットの導入

人工知能(AI)やロボットなどの最新テクノロジーを活用し、顧客対応や業務処理の効率化を図っています。AIを活用したチャットボットやロボットアドバイザーの導入が進んでいます。

03
データ活用の強化

膨大なデータを活用することで、より正確な顧客分析を行い、商品やサービスの提供を最適化することを目指しています。人工知能を活用したクレジットスコアリングの導入などが進んでいます。

04
オープンAPIの活用

オープンAPIを活用することで、他社との連携を強化し、新たなビジネスチャンスを創出しています。顧客の取引データや口座残高情報を開示し、スタートアップ企業やフィンテック企業と協業することも進んでいます。

メガバンクのDXユースケース

三菱UFJ銀行の
顧客サポートの強化

三菱UFJ銀行は、AIを活用した顧客サポートの強化により、以下の成果を挙げました。

問い合わせ
対応率の向上

AIにより、24時間365日の問い合わせに迅速に対応できるようになり、対応率が90%以上に向上した。

AIによる
コスト削減

AIにより、問い合わせ対応にかかる人的コストが削減され、年間1億円のコスト削減につながった。

顧客満足度の
向上

AIにより、迅速な対応が可能となり、顧客満足度が向上した。

みずほ銀行の
ペーパーレス化

みずほ銀行は、ペーパーレス化により、以下の成果を挙げました。

業務効率化

約150万枚の書類を電子化し、業務効率化を実現した。

コスト削減

印刷や郵送などのコストが削減され、年間2億円のコスト削減につながった。

環境負荷の軽減

約450トンの紙を削減し、環境負荷の軽減につながった。

三井住友銀行の
顧客情報管理の強化

三井住友銀行は、顧客情報管理の強化により、以下の成果を挙げました。

顧客情報の
一元管理

顧客情報を一元管理することにより、データの重複や誤りが削減され、情報の精度が向上した。

顧客サービスの
向上

顧客情報の一元管理により、顧客に対するサービスのカスタマイズが可能になり、顧客満足度が向上した。

コスト削減

顧客情報の一元管理により、データの重複や誤りが削減され、人的コストが削減された。

地方銀行のDXユースケース

きらぼし銀行

オンライン専業銀行としての立ち位置を生かし、DXを進めています。以下に、具体的な事例をいくつか紹介します。

AIを活用した
貸出審査の自動化

従来の貸出審査のプロセスに人工知能(AI)を活用し、自動化を進めました。これにより、従来の審査にかかる時間が約2週間から最短3分に短縮され、お客様の利便性向上につながっています。

顧客ニーズに合わせ
ローン商品の提供

AIを活用した分析を行い、お客様のニーズに合わせたローン商品を提供しています。例えば、リフォームローンや住宅ローンの場合、お客様が希望するリフォーム内容や物件の条件を尋ねるアンケートを実施し、その回答をもとにAIが最適な商品を提案します。

ビッグデータ分析
マーケティング
戦略の策定

顧客の取引データやインターネット上の情報を収集し、ビッグデータ分析を行うことで、マーケティング戦略を策定しています。例えば、口座開設後に行われるアンケート結果をもとに、お客様の好みに合わせた商品やサービスの提供を行っています。

北國銀行

地方銀行として数多くの取り組みを行っており、以下にその一例を紹介します。

マイデータ活用
オリジナル
金融商品の提供

お客様が持つデータ(マイデータ)を分析し、それをもとにオリジナルの金融商品を提供することで、個人に合ったサービスの提供を目指しています。例えば、お客様が持つ医療データを分析し、その結果に基づいて医療保険を提案するといった取り組みを行っています。

IoT技術活用
ビジネスモデル構築

IoT技術を活用し、新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます。例えば、小売店舗などのPOSシステムと連携させ、売上データをリアルタイムで把握することで、お客様のニーズに合わせた販促活動や商品提供を行うといった取り組みがあります。

顧客接点の
デジタル化

顧客接点をデジタル化することで、より迅速で正確なサービスの提供を行っています。例えば、オンライン口座開設やデジタル署名の導入などがその一例です。また、ビデオ通話による相談窓口の設置も行っており、遠隔地からでも相談が可能となっています。

DXIA金融業銀行向けDXの取り組み

金融庁向けDX研修&WS​

海外の有識者や国内エキスパート数名、金融機関会長の登壇等を含む大規模且つ組織横断的なDXへの認識を深める研修や8時間の選抜者向けワークショップにより、DXに対する知見を包括的に習熟して頂きました。
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受講生
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時間
ワークショップ
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満足度

きらぼしグループ向けコンサルティング

きらぼしコンサルティングへのデジタル・イノベーション・プリンシパルとしての顧問活動及び社内DX研修、関連企業様向けプロジェクト推進、戦略策定及びデジタル・サステナブル・デューデリジェンスのご提供しております。

イノベーションを加速する取り組みをご一緒出来、光栄です

金融機関各社へのデータ分析&開発

大手金融機関向けに様々なご支援を差し上げております。

ポートフォリオ
最適化

顧客向け金融商品
ポートフォリオ最適化

KYC
導入支援

eKYCの実装
プロジェクト管理

市場予測
モデル構築

データサイエンスによる
市場予測モデル構築


BPMを活用した、プロセス可視化

BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)を活用する事により、現状各部署に分散し、散在している業務やIT、エンジニアリング等、あらゆる部署内、また部署間を結ぶプロセスを可視化します。

相互関係や連携方法などもフロー図にする事で、人材やリソース、アセット、適応技術、改善すべきポイントを明確化し、関係者間で共通の認識を持つことが可能となります。

プロセス可視化により、工場内のプロセス改善やサプライチェーンの最適化、組織内のプロセスとの連携もスムーズになります。個別最適ではなく、組織全体のオペレーションを全体最適する事が重要です。


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デジタル人材育成

総務省が公表した「DXを進める上での課題(日本企業)2021」では、人材不足が圧倒的第一位となり、技術的な知識不足等の理由も上位挙がっています。

近年では新興技術も日進月歩で進化しており、IoTを活用したスマートファクトリーやVRを使ったリモートアシスト、AIによる予防保全等、多くの技術を習得する必要がある一方、そういったスキルを持つ人材を育てる人材が不足し、採用も困難な状況です。

 

人材不足
53%
費用対効果が不明
33%
資金不足
27%
既存システムとの関係性
26%
ICTなど技術的な知識不足
24%

DXは広域な意味で使われる事が多く、どのようなスキルベースを持った人材が必要なのかを定義する事がとても困難とされています。

DXIAでは、個人のDX力をスコアリングし、強みと弱みを割り出すAIツールをご提供しています。また、DX力を高める「デジタルイノベーション検定:DX初級」では、国際基準のOMG認定証も取得する事が出来るため、DX関連の研修は省庁やエンタープライズ企業、中小企業まで多くの企業様にご導入頂いております。


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